「ましかくサン」高田トシアキ個展
 
2017年6月28日(水)~7月4日(火)  ギャラリーブラック(広島市中区)

初日のオープニング・ギャラリートークから一コマを紹介する。

高田トシアキ先生とは4年前の八千代の丘美術館の同期入館作家からのお付き合いから始まった。
今回は「噴水」、「鳥のいた場所」、「光粒子」、「気配」、「流れる」、「湾」、「散歩道」、「form&texture」のテーマに分けられ、
一つ目小僧になった気分で6×6版モノクロフィルムを使い、真四角なアスペクト比の中に先生の感性のままその被写体の瞬間を切り取る。

ギャラリートークで「撮る」「選ぶ」「見せる」「残す」のフレーズは何か印象的であった。絵画にも通じる。

中でも真っ黒な印画紙の中にかすかに光る羊歯の葉は私のお気に入りの一つだ。
2枚セットもの9組18枚、6~7枚セットの51枚と計69枚で構成されており、見ていくほどに作者のメッセージが伝わったくる。
撮影日時も2005年から15日前までのもの、撮影場所も利尻・礼文から屋久島まで。まさに時と場所を超えた情熱が伝わってくる。