1996(平成8)年に廃校となった紫福中学校の応援歌に「雲にそびゆる紫雲山」とあった。「しうんざん」と読ませる。標高360mkの典型的なスコリア丘だ。:萩から県道10号を福賀方面へ行くと約15kmで、この現地「永田沖バス停」に着く。
この地区は江戸時代禁教の「隠れキリシタン伝承」が残っている。この絵のすぐ近くにある「黒須の石室」がそうである。
伝承なので古文書など史実を示すものは何もない。長崎や天草の「潜伏キリシタン」とは違う。
ここからさらに数百メートル行くと上野山八幡宮がある。地元の者は「下の八幡様」と読んでいる。ここの境内にも隠れキリシタンのものではないかと思しきものがある。が、確認はされていない。境内にはそれとは別に陰陽石があり石仏を撫でると御利益(子授け)があると言われている。
9月のおすすめ 紫雲山(紫福地区)
紫雲山のすそ野が広がっている。ここの土はいずれも紫色で、作物が良くできる。たとえ肥料をやらなくても他の村より作物の出来が良い。このことからこの地域を「紫福」と呼んでいる(『防長風土注進案』1945年)
今年は夏の暑さの関係でコメは早く収穫するようだ。黄金の稲と彼岸花の赤が秋空に映える。
高原で取れる「こしひかり」は格段にうまい。この地の約2km先(JAあぶらんど萩/阿中支所)には地元農家が作った「ふれあい野菜市」がある。ここで売っている。一度試してみたら、二回目もゼッタイ欲しくなるはず。
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